クロアチアの基本情報

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目次

クロアチアはどんな国?

クロアチア(Republic of Croatia / Hrvatska)は、バルカン半島の北西部に位置する共和制国家で、1991年に旧ユーゴスラビアから独立。美しいアドリア海沿岸と歴史ある都市が魅力で、EUおよびシェンゲン協定に加盟しており、2023年からはユーロも導入されました。

通貨はユーロ(EUR)で、公用語はクロアチア語。観光大国として知られ、特にドゥブロヴニクやスプリトなどは世界的な人気を誇ります。

項目詳細
首都ザグレブ(Zagreb)
通貨ユーロ(€ / EUR) ※2023年より導入
人口約390万人
公用語クロアチア語
主要都市(人口)ザグレブ(約80万人)、スプリト(約17万人)、リエカ(約12万人)
代表的な大学ザグレブ大学、スプリト大学、リエカ大学
生活の質評価6.5 / 10
治安指数30 / 100(ヨーロッパ内では比較的安全)

補足情報

  • 通貨について:クロアチアは2023年からユーロを正式導入。これによりユーロ圏内での取引や送金がスムーズになりました。
  • 英語の通用度:観光地や都市部では若年層を中心に英語が通じやすく、日本人にとっても移住しやすい環境が整っています。
  • EU・シェンゲン加盟国:クロアチアはEUおよびシェンゲン圏に加盟しており、ヨーロッパ内の移動やビザ手続きも他加盟国と同様の水準です。

主な都市と特徴

ザグレブ(Zagreb)

クロアチアの首都であり、政治・経済・教育の中心都市。旧市街の歴史と新市街の近代性が融合した街です。

日本人コミュニティの有無
大使館や大学関係者を中心に日本人の在住者が一定数おり、クロアチア語留学や国際交流を目的とした滞在も見られます。日本食材を扱う店舗やアジア食材店も複数あり。

生活費の目安
首都であるため家賃はやや高めで、1LDKの賃貸相場は€650〜€850程度。全体的な物価は西ヨーロッパより安め。

気候情報
大陸性気候で、冬は寒さが厳しく積雪も見られますが、夏は乾燥して過ごしやすい。春と秋の寒暖差に注意。

スプリト(Split)

アドリア海沿岸の港町で、歴史ある旧市街と観光地としての活気が共存する都市。温暖な気候と海辺のライフスタイルが魅力です。

日本人コミュニティの有無
小規模ながら、観光業や短期滞在者を中心に一定数の日本人が生活。観光地のため英語が通じやすく、国際的な環境。

生活費の目安
1LDKの賃貸で€600〜€750前後。夏季は観光需要により家賃が高騰する傾向あり。オフシーズンの契約が狙い目。

気候情報
地中海性気候で、冬は温暖、夏は暑く乾燥。年間を通して日照時間が長く、気候に恵まれた地域。

ドゥブロヴニク(Dubrovnik)

「アドリア海の真珠」とも称される世界遺産都市。観光都市として世界中から訪問者を集めるクロアチア屈指のリゾート地です。

日本人コミュニティの有無
在住者は少数ですが、観光業や文化交流イベントなどを通じた一時滞在者は多く見られます。日本語を話す現地ガイドも存在。

生活費の目安
家賃・物価ともに国内でもトップクラスに高い。1LDKで€700〜€1,000以上の物件も珍しくありません。

気候情報
地中海性気候で冬も比較的暖かく、積雪はほぼありません。観光シーズン中は非常に乾燥し、気温が高くなります。

リエカ(Rijeka)

クロアチア第3の都市で、工業・港湾都市として発展。音楽・芸術の街としても知られ、2020年には欧州文化首都に選出。

日本人コミュニティの有無
大都市の中では日本人の在住者は少なめだが、国際交流イベントなどにより一定の接点あり。英語は観光・商業エリアで通じやすい。

生活費の目安
家賃は比較的リーズナブルで、1LDKは€500〜€700程度。物価もザグレブよりやや安め。

気候情報
沿岸部に位置し、比較的温暖。冬は風が強く湿度が高めになる日も多い。

オシエク(Osijek)

クロアチア東部・内陸部の中心都市。観光地ではない分、落ち着いたローカルな暮らしを好む人に人気。

日本人コミュニティの有無
少数の留学生や研究者が在籍している程度で、コミュニティとしては小規模。ただし現地大学と国際交流あり。

生活費の目安
国内でもっともコストパフォーマンスの良いエリアの一つ。1LDKで€400〜€550程度と、首都の半額以下で暮らせることも。

気候情報
大陸性気候で冬は非常に寒く、−5℃以下になることも。夏は日差しが強く、昼夜の気温差が大きい。

各都市の選び方まとめ

クロアチアでは都市ごとに生活コスト・気候・英語環境・日本人の有無が大きく異なります。以下のような目的別に都市を検討するのがおすすめです:

目的・スタイルおすすめ都市
首都で就職・留学ザグレブ
温暖な気候と海辺の生活スプリト、ドゥブロヴニク
静かでコスパの良い生活オシエク
芸術・文化に触れたいリエカ
国際的な観光都市で暮らすドゥブロヴニク、スプリト

自分のライフスタイルやビザの条件に合わせて、気候・物価・就労環境などを比較しながら都市を選ぶと、クロアチア生活がより充実したものになります。

クロアチア(ザグレブ)の気候

クロアチアの首都ザグレブは、大陸性気候(温暖湿潤気候)に属しており、四季がはっきりしているのが特徴です。春夏は温暖で過ごしやすく、冬は氷点下になる日もあり、寒暖差の大きい気候です。

同じクロアチア国内でも、内陸部(ザグレブ)と沿岸部(スプリトやドゥブロヴニク)で気候が大きく異なるため、移住地を選ぶ際には注意が必要です。

ザグレブの気候区分と特徴

気候区分主な地域特徴
大陸性気候ザグレブ全域四季が明確。夏は30℃を超える日もあるが、湿度は比較的低め。冬は氷点下の日も多く、積雪も見られる。

ザグレブはヨーロッパの内陸都市としては温暖な方ですが、冬の寒さと雪、夏の乾燥と日差しの強さには備えておく必要があります。

季節ごとの特徴(ザグレブ)

春(3〜5月)

  • 気温が徐々に上がり、桜やチューリップが咲き始める穏やかな季節。
  • 朝晩はまだ冷え込む日もあり、上着が必要。
  • 花粉が飛びやすい時期でもある。

夏(6〜8月)

  • 平均最高気温は25〜32℃程度。日差しが強く、日中はかなり暑く感じる。
  • 湿度は日本より低く、日陰では過ごしやすい。
  • 6月は日が長く、21時ごろまで明るい。

秋(9〜11月)

  • 紅葉が美しく、朝晩の冷え込みが強まる。
  • 雨の日が増え、徐々に日照時間も短くなる。
  • 10月後半からはコートが必要になることも。

冬(12〜2月)

  • 氷点下になる日が多く、最低気温は−5℃前後まで下がる。
  • 雪が積もることもあり、防寒対策が必須。
  • 日照時間は短く、朝8時過ぎに明るくなり、16時半頃には日没。

ザグレブの気候データ(年間平均)

項目データ
年間平均気温約11.4℃
夏の最高気温28〜32℃
冬の最低気温-3〜2℃
年間降雨日数約110〜120日
雨の多い月5〜6月、11月
晴天日数(平均)約180日(部分的な晴れ含む)

気候から見るクロアチア生活のヒント

  • 日差し対策が大切:夏場は紫外線が非常に強く、サングラスや日焼け止めは必須。
  • 冬の防寒はしっかり:氷点下対応のアウター、防寒靴、室内スリッパなどがあると快適。
  • 乾燥対策も重要:特に冬季は乾燥が激しく、加湿器や保湿用品の持参がおすすめ。
  • 地域によって服装が異なる:ドゥブロヴニクやスプリトなど沿岸部は冬も比較的温暖。

都市別の気候比較(年間平均)

都市名年間平均気温冬の最低気温夏の最高気温特徴
ザグレブ約11.4℃-5〜2℃28〜32℃大陸性で四季が明確。冬は積雪も。
スプリト約16.1℃5〜8℃28〜34℃地中海性気候で温暖。夏は非常に乾燥。
ドゥブロヴニク約17.5℃6〜10℃29〜35℃冬も温暖で過ごしやすい。観光シーズンは非常に暑い。
オシエク約11.0℃-6〜0℃27〜32℃内陸のため寒暖差が大きい。冬は特に寒い。

まとめ

クロアチアは、地域によって気候差が大きい国です。内陸部(ザグレブやオシエク)は冬の寒さと夏の暑さが際立ち、沿岸部(スプリトやドゥブロヴニク)は地中海性の温暖な気候で、移住先としても人気です。

移住や長期滞在を考える際は、単なる気温だけでなく、湿度・日照時間・風・雪なども考慮し、自分のライフスタイルに合った都市選びをすることが重要です。

住環境

クロアチアでは、「アパート(Stan)」と呼ばれる集合住宅が一般的で、特に都市部ではフラットタイプの住宅が主流です。郊外や地方都市には一戸建て(Kuća)も多く見られますが、移住者や外国人は家具付きの賃貸アパートを選ぶケースがほとんどです。

短期〜中期滞在向けには、ベッド・キッチン・家電が揃ったFurnished(家具付き)物件が主流で、生活立ち上げがスムーズです。Airbnbや長期滞在向けの民泊も、都市部を中心に選択肢が豊富です。

家賃相場の目安(1LDK・市内中心部)

都市名家賃(月)目安(€)
ザグレブ€650〜€850
スプリト€600〜€750
ドゥブロヴニク€700〜€1,000
リエカ€500〜€700
オシエク€400〜€550

家賃には光熱費(電気・水道・暖房)・インターネット・管理費が含まれていないことが多く、月あたり€100〜€200の追加出費が必要になるケースが一般的です。

クロアチアの住宅事情の特徴

  • 集合住宅が主流:都市部では築年数の古いアパートが多く、リノベーション済み物件は人気が高い。
  • 一戸建ては郊外に多い:家族連れや長期滞在者には、郊外の一戸建て(庭付き)も選択肢。
  • 家具付きが基本:特に短期〜中期契約の場合、ベッド・キッチン・家電完備の物件が一般的。
  • 築年数と設備に注意:古い建物は断熱性や暖房効率に難があることも。改装の有無を確認。

契約時の注意点

  • 契約期間:一般的には6か月〜12か月契約。一部では3か月単位の短期契約も可能。
  • 初期費用:通常は家賃1ヶ月分のデポジット(敷金)+当月分家賃が必要。
  • 光熱費の条件“bills included”(光熱費込み)か “excluded”(別途請求)か必ず確認
  • 家主との直接契約も多い:英語でのやり取りが不安な場合は、英語対応の不動産業者を通すと安心。

ワンポイントアドバイス

  • 人気エリアは競争率が高い:スプリトやドゥブロヴニクの観光シーズン中は空室が少なくなるため、早めの確保がおすすめ。
  • 冬の寒さに注意:古い建物は断熱性が低いため、暖房設備(中央暖房 or エアコン)を必ずチェック。
  • 主要ポータルサイトを活用:Njuškalo.hr、Index Oglasi などで物件情報をチェック可能。英語対応サイトも一部あり。

家具付き・光熱費込みの物件を選ぶことで、到着後すぐに快適な生活をスタートできます。契約書はクロアチア語が基本のため、必要に応じて翻訳サポートを利用しましょう。

物価と生活費の目安(クロアチア)

クロアチアの生活費は西ヨーロッパ諸国に比べて全体的にリーズナブルで、都市によって差はあるものの、月€1,000〜€1,500程度で快適な生活が可能です。

首都ザグレブや沿岸都市スプリト・ドゥブロヴニクでは家賃がやや高めになる傾向がありますが、地方都市や内陸部ではさらに抑えた暮らしも可能です。

「ザグレブ中心部で月€1,400程度、地方都市なら€900〜€1,100で生活できる」と言われています。

月額生活費の目安(単身者の場合)

項目月額目安(€)備考
家賃(1LDK・中心部)€600〜€850家具付きアパートが主流。地方では€400台も可能
光熱費(水道・電気・暖房)€100〜€180冬季は暖房費が高め。中央暖房 or 電気ヒーターで差あり
インターネット・携帯€25〜€50A1やTelemachなどの固定回線+SIMカード。プリペイドも豊富
食費(自炊中心)€200〜€300スーパー(Konzum, Lidl, Sparなど)で節約可能
外食€7〜€20/回ローカル食堂(Konoba)で€10前後のランチが可能。観光地はやや高め
交通費(公共交通)€30〜€60ザグレブでは月定期券が約€40。地方都市では徒歩・自転車が主流
雑費・日用品€40〜€80Drogerie Markt(DM)や€1ショップの活用でコスト圧縮可能

合計で€1,000〜€1,500/月が、都市部単身者の一般的な生活費の目安です。

節約Tips

  • スーパーを使い分ける
    LidlやKauflandは物価が安く、PB商品(プライベートブランド)も充実。地元市場でのまとめ買いもおすすめ。
  • オフシーズンに賃貸契約を結ぶ
    観光シーズン(6〜9月)は家賃が高騰。10月〜3月の契約開始ならコストを抑えられる。
  • SIMカードはプリペイドで充分
    TelemachやA1などで月€10前後から利用可能。外国人登録不要の短期向けプランも豊富。
  • 交通費を最小限に
    ザグレブは公共交通が整備されているが、小都市では徒歩・電動キックボードなども実用的。

まとめ

クロアチアでは、家賃と季節要因(特に観光都市)が生活費の中で最も大きな変動要素です。
しかし、自炊中心の生活やプリペイドSIM、交通費の削減などを意識すれば、€1,000前後でも十分に快適な生活が可能
です。

特にザグレブやスプリトでは、インフラと利便性のバランスが良く、英語も比較的通じる環境が整っているため、初めてのヨーロッパ生活にも向いています。

クロアチアの治安と生活の安心感

クロアチアは、ヨーロッパの中でも比較的治安が良好な国として知られており、日常生活で命の危険を感じることはほとんどありません
特に首都ザグレブやスプリト、ドゥブロヴニクなどの主要都市では、観光インフラや警備体制が整っており、外国人居住者にも暮らしやすい環境が整っています。

一方で、スリや車上荒らしといった軽犯罪は観光地を中心に発生しているため、日常的な注意は必要です。

治安の特徴と注意点

ポイント概要
暴力犯罪の少なさ銃犯罪や致死性の高い事件は非常に稀。警察の対応も比較的丁寧。
軽犯罪(スリ・盗難)観光地(ドゥブロヴニク・スプリト)ではスリや置き引きの報告あり。
夜間の一人歩きザグレブや地方都市では基本的に安全。ただし人通りの少ない路地や駅周辺は注意。
防犯対策バッグは身体の前で持つ、スマホは見せっぱなしにしない。特にバスやトラム内で注意。

「治安が良い国」=「油断していい」ではありません。
観光地特有のリスクを理解し、基本的な防犯行動を取ることで、安心して暮らせます。

医療体制と緊急時の安心

クロアチアの医療制度は、EU加盟国として一定の水準が保たれており、公的医療保険(HZZO)に加入していれば、基本的な診療が受けられます
ただし、公立病院は待ち時間が長く、英語対応が限定的な場合もあるため、民間医療機関や英語対応クリニックの活用がおすすめです。

医療の安心ポイント

  • 公的医療(HZZO):長期滞在者は健康保険料を納めることで、公的病院・薬局を利用可能。
  • 私立医療機関:診療予約が取りやすく、英語対応あり。
  • 在ザグレブ日本国大使館:日本語対応の医療機関リストや通訳紹介を提供。
  • 緊急番号112(EU共通・警察・救急・消防)※英語での対応可能

日本人コミュニティの存在

クロアチアの日本人居住者は少数ですが、ザグレブを中心に、留学生や外交関係者、IT系リモートワーカーなどが在住しています。
FacebookやLINE、X(旧Twitter)などを活用した情報交換や現地サポートの輪が広がりつつあります。

都市名日本人コミュニティ医療・食材環境
ザグレブ留学生や外交関係者を中心に少数ありアジア食品店あり。日本食材はオンライン入手が主流
スプリト観光・短期滞在者が中心食材入手はやや限定的。レストランでアジア料理が選べることも
ドゥブロヴニク一時滞在者中心で常設コミュニティは希薄食材入手は困難だが、観光都市ゆえに英語は通じやすい

生活の安心を高めるコツ

  • 在クロアチア日本人コミュニティに参加
    FacebookやDiscordの「在クロアチア日本人グループ」で最新情報を収集。
  • 海外保険・HZZO加入を忘れずに
    長期滞在者は現地健康保険に加入し、通訳サポート付きクリニックも検討。
  • 住むエリアに注意
    ザグレブでは市内中心部〜3〜4区が治安・利便性ともに高い。夜間の駅周辺は注意。
  • クロアチア語の基本を押さえる
    英語も通じるが、挨拶や数字などのクロアチア語を覚えておくと印象・安心感アップ。

クロアチア生活は「のんびり×安全」が魅力

クロアチアは、大都市での凶悪事件が少なく、日常生活における心理的安全性が高い国です。
また、医療体制・公共サービス・EU加盟国としての安定性もあり、初めてのヨーロッパ生活にも適しています。

「最低限の防犯意識 × 情報ネットワークの活用」
これが、クロアチア移住における“安心”を高めるコツです。

クロアチア人の国民性と文化

クロアチアで暮らすうえで重要なのが、現地の人々とのコミュニケーションの取り方です。
クロアチア人の価値観や日常の文化を理解することで、移住後の生活はよりスムーズで快適になります。

おおらかでフレンドリー、でもプライベートは大切に

クロアチア人は初対面ではやや控えめですが、一度打ち解けると非常に親しみやすく、会話好きな人が多いのが特徴です。
家族や友人をとても大切にし、ゆっくりとしたテンポの人間関係を築く傾向があります。

  • 挨拶は握手が基本。親しい間柄になるとハグや頬へのキス(軽く1〜2回)も行われる。
  • 「ありがとう(Hvala)」「こんにちは(Dobar dan)」などのあいさつを日常的に交わす習慣が根付いている。
  • 雑談(small talk)やカフェ文化が発達しており、「コーヒーを飲みに行く=深い人間関係の入口」
  • 冗談や皮肉を交えた会話も多く、肩の力を抜いたフレンドリーなやりとりが好まれる。

クロアチア的な時間感覚とライフスタイル

クロアチアでは、日本のような時間厳守の文化はそこまで強くありません
バスや公共機関の遅れも日常茶飯事で、「時間よりも人との関係性を重視する」という考え方が広く浸透しています。

ライフスタイル特徴
食事時間昼食13〜14時頃、夕食は19〜21時。昼食が1日のメインになることも多い。
休暇・祝日カトリックの祝日が多く、国全体がスローペースになる日も。
プライバシー感覚初対面ではあまり個人的な話をしないが、親しくなると家に招待される文化。

家族と「人とのつながり」を重視する社会

クロアチア人は家族や親しい友人との結びつきを非常に大切にしています。
親が高齢になるまで同居するケースも多く、家族中心の生活が今も根付いています。

  • 結婚・出産後も親と同居する家庭は珍しくない。
  • ペット(特に犬)は家族同様に扱われ、散歩や食事にも配慮されている。
  • 祝日や週末は、家族での集まりや食事の時間が重要なイベントとされている。

フラットな対人関係と率直な物言い

クロアチア社会では、上下関係よりもフラットな人間関係が基本です。
相手の肩書や立場よりも、「人としてどうか」を重視する価値観が広く共有されています。

  • 呼び方は下の名前が一般的。年上でも形式ばった敬称はあまり使われない。
  • 意見をストレートに伝える文化があり、曖昧な表現よりも率直さが好まれる
  • 「遠慮」は誤解されることもあり、言いたいことはしっかり伝えるのがポイント。

オフタイムと“カフェ文化”を楽しむ価値観

クロアチアでは**「仕事よりも生活」「余暇の時間を大切にする」**という考え方が一般的。
長時間の残業は好まれず、平日でも1〜2時間カフェで友人と過ごすスタイルが珍しくありません。

  • 街のあちこちにテラス席のカフェがあり、会話や読書を楽しむ人が多い。
  • フットボール観戦、海辺の散歩、BBQなどアウトドアレジャーが人気。
  • 有給休暇はしっかり取得。「人生を楽しむ時間を持つこと」が重要な価値観とされている。

まとめ:クロアチア人と良い関係を築くために

理解すべき価値観コミュニケーションのヒント
フレンドリーさと雑談文化挨拶や軽い会話を大切に。カフェに誘われたらチャンス
ゆったりした時間感覚遅延や予定変更も想定して、柔軟に対応しよう
家族重視の価値観週末や祝日は「家族優先」が基本。ビジネスでも配慮が必要な場面あり
フラットな対人関係敬語よりも率直な姿勢とオープンな気持ちで
オフタイムの尊重趣味や余暇を共有することで、信頼関係が深まる

クロアチア人と親しくなるには、「リラックスした姿勢」「率直な会話」「共に過ごす時間」が何よりも大切。
自分らしさを大切にしながら、彼らのテンポに合わせて少しずつ関係を深めていくことが、安心して暮らす第一歩になります。

クロアチア移住を考えるなら知っておきたいポイント(まとめ)

  • ビザ制度の選択肢:デジタルノマド滞在許可、自営業者・就労者向け滞在許可、学生ビザ、家族統合ビザなどがあり、目的に応じた選定が重要です。長期滞在には滞在許可(Residence Permit)の取得が必須。
  • 言語:公用語はクロアチア語。観光地や若年層の間では英語が通じやすいものの、役所・病院などではクロアチア語が基本のため、基礎表現は習得しておくと安心です。
  • 国際的な環境:ザグレブやスプリトなどの都市では外国人居住者や観光客も多く、多文化的な雰囲気があります。ただし地方はローカル色が強めです。
  • 生活費:西欧諸国に比べて生活コストは抑えめ。都市部での単身生活なら月€1,000〜€1,500が目安。沿岸部は観光シーズンの物価上昇に注意。
  • 医療制度:公的医療保険(HZZO)への加入で診療が可能。私立クリニックの利用も含め、民間保険との併用を検討すると安心です。
  • 教育環境:ザグレブにはインターナショナルスクールが複数あり、英語教育環境も一定水準。日本人学校は未設置ですが、オンライン補習などで対応可能。
  • 治安:欧州内でも比較的安全な国。暴力犯罪は稀ですが、観光地ではスリ・置き引きなど軽犯罪に注意。夜間の外出も基本的に安全。
  • 労働環境:残業は少なく、休暇取得を重視する文化が根づいています。外国人が働く場合は労働許可付き滞在許可が必要。
  • 文化の違い:ゆったりとした時間感覚、家族重視、カフェ文化、率直な物言いなど、日本と異なる習慣に慣れることが大切です。
  • 永住・市民権の可能性:5年間の合法滞在後に永住許可を申請可能。その後、市民権の取得も条件を満たせば選択肢になります(クロアチア語試験あり)。

まとめ|クロアチアは「ゆとりと安心が共存するヨーロッパの隠れた移住先」

クロアチアは、美しい自然環境とEU加盟国としての安定性を兼ね備えた国であり、「コストを抑えてヨーロッパ生活を実現したい人」や「穏やかな環境で働きたいリモートワーカー」にとって非常に魅力的な移住先です。
特にザグレブやスプリトは、生活インフラ・治安・多言語環境が整っており、長期滞在にも適しています。

  • 英語は通じやすいが、クロアチア語も少しずつ習得すると安心
  • 地域によって家賃・物価に差があるため、事前リサーチが必須
  • 滞在許可制度や医療保険の仕組みを理解し、余裕ある準備を

これらを押さえたうえで、自分のライフスタイルに合った滞在プランを立てることが、クロアチア移住成功のカギとなります。

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