クロアチアへの移住を検討する上で、「仕事をどうするか」は重要なテーマのひとつです。
ビザや労働許可の取得条件、クロアチア語の必要性、職種ごとの就労事情、現地の雇用市場など、移住前に知っておくべき基本情報をわかりやすく解説します。
クロアチアで働くための基本条件
クロアチアでの就労には、適切なビザや労働許可（Radna dozvola）の取得が必要です。ヨーロッパの中でも外国人労働者の受け入れに積極的な国のひとつですが、ビザの種類や労働の可否に関するルールを事前に理解しておくことが、トラブルを避ける鍵となります。
以下では、クロアチアで働くための代表的な滞在許可の種類と、就労可否について整理します。
ビザの種類と就労可否
| ビザ・許可の種類 | 主な対象者 | 就労可否 | コメント |
|---|---|---|---|
| 就労・居住許可（Work and Stay Permit） | クロアチア企業に雇用される外国人 | 可 | 雇用契約書が必要。雇用主が労働市場テストを受ける必要がある場合あり。 |
| EUブルーカード | 高度人材（大学学位＋高収入） | 可 | 年収要件あり（例：約年€25,000以上）。EU域内での移動も可能。 |
| 学生ビザ | クロアチアの大学・専門機関に在籍する学生 | 原則不可（制限付き可） | パートタイムでの就労が可能な場合あり（週20時間程度）。 |
| デジタルノマド滞在許可 | 海外企業に雇用されるリモートワーカー | 可（クロアチア国内での雇用は不可） | 月収€2,540以上の収入証明が必要。クロアチア企業での就労は不可。 |
| 自営業者・フリーランス滞在許可 | クロアチアで事業を行う個人 | 可 | 税番号取得と事業登録が必要。許可取得には詳細な事業計画書を求められることも。 |
| 家族統合ビザ（Family Reunification） | クロアチア在住外国人の配偶者・子ども | 可（原則として就労可能） | 就労許可が不要となる場合がある。家族滞在許可であっても就労資格を含む場合が多い。 |
| 短期滞在ビザ（Cビザ） | 90日以内の観光・商用滞在 | 不可 | 観光ビザでは就労・収入を得る活動は一切不可。リモートワークも要注意。 |
注意点
- クロアチアでは就労＝「対価を得る業務」全般が対象となり、ボランティアや副業も申告なしでは違法となる可能性があります。
- 多くの場合、ビザの申請と就労許可（Work and Stay Permit）は一体型で処理され、クロアチア内務省（MUP）が窓口となります。
- クロアチア企業がスポンサーとなる場合、雇用主側に申請義務がある点も特徴です（個人ではなく企業が手続きを主導）。
ビザの詳細や最新要件については、クロアチア内務省（MUP）公式サイトや、現地の移民サポート機関の情報を確認するようにしてください。
労働許可の必要性
クロアチアで現地企業に雇用されて働く場合、「就労・滞在許可（Work and Stay Permit）」の取得が必要です。この許可は雇用契約書（Ugovor o radu）をもとに申請され、クロアチア内務省（MUP）を通じて発行されます。
通常、申請手続きは雇用主が主導しますが、ビザ申請者自身も必要書類（パスポート、履歴書、収入証明など）を事前に準備する必要があります。加えて、申請の際には「クロアチア人またはEU市民で代替できない理由（Labour Market Test）」が求められることもあり、審査には一定の時間を要します。
なお、デジタルノマド滞在許可や自営業許可のように、クロアチア企業との雇用契約がなくても合法的に活動できる制度もあります。自分の働き方に適したビザを選び、労働許可の必要性を事前に整理しておくことが重要です。
クロアチア語のスキルは必要？
クロアチアで働くうえで、クロアチア語のスキルは「必須ではないが、あると大きな強み」となります。特に地元企業、官公庁、接客・教育関連の仕事では、日常会話以上の言語能力が求められる傾向にあります。
一方で、以下のような職場・業種では、英語があれば十分に働けるケースも多くあります。
- ザグレブやスプリトにある日本食レストランや日系企業
- 観光業界（特に英語対応が中心のホテル・ガイド業務）
- IT・ソフトウェア開発などの外資系スタートアップ（社内共通言語が英語）
ただし、日常生活や賃貸契約、行政手続きなどではクロアチア語が必要となる場面も少なくありません。将来的な就職の幅を広げたり、現地での安定した生活基盤を築くためにも、渡航前から基礎レベルのクロアチア語を学び始めておくのが理想的です。
クロアチアで見つかりやすい仕事の種類
クロアチアにおける就職事情は、都市・業界・語学力の有無によって大きく異なります。ここでは、比較的仕事が見つけやすい分野や、日本人に人気のある職種を紹介します。需要のある業界や求められるスキルを把握することで、クロアチアでの働き方の選択肢が広がります。
現地採用で多い職種
クロアチアでは、以下のような業界で外国人労働者の需要が比較的高く、就職のチャンスが見つかりやすい傾向にあります。
飲食・サービス業（レストラン・カフェ）
ザグレブ、スプリト、ドゥブロヴニクなどの都市部では、日本食レストランやアジア系飲食店などでの採用例があります。ホールスタッフやキッチン補助としての求人が多く、基本的なクロアチア語や英語が求められることが一般的です。
観光業・ホスピタリティ業界
クロアチアは観光立国として知られており、夏季を中心にホテル、ホステル、旅行会社でのスタッフ需要が増加します。英語対応が中心で、外国人観光客向けの接客業務では英語＋日本語のスキルが歓迎されることも。
カスタマーサポート・コールセンター
クロアチアにはBPO（業務委託）拠点が複数あり、多言語対応のカスタマーサービスセンターでの日本語サポート業務の求人が存在します。クロアチア語が必須でない求人もあり、英語＋日本語ができれば応募可能な場合も多いです。
日本人に人気の職種
語学に自信がない方や、日本での経験・文化を活かしたい方には、以下のような職種が選ばれる傾向にあります。
日本語教師・個別レッスン
クロアチアでも日本語学習者は一定数おり、個人レッスンや語学学校での教員ポジションがあります。資格がなくても活動できる場合もありますが、日本語教師養成講座修了者や教育経験者が優遇されます。オンライン授業との組み合わせも可能です。
日系企業・現地法人スタッフ
クロアチアには数は少ないものの、日系製造業や商社の現地法人が存在しており、日本人の現地採用枠があることもあります。職種は営業、翻訳、事務、現地調整役などが多く、バイリンガル人材（日本語＋英語 or クロアチア語）が重宝されます。
通訳・翻訳・観光ガイド
日本語話者向けの現地ガイドや、展示会・企業視察時の通訳、ローカライズ翻訳業務などが案件ベースで発生することがあります。フリーランス契約となることが多いため、柔軟な働き方を望む方には適しています。
就職成功のポイント
- クロアチアでは求人情報が非公開／紹介制で動くことも多く、ネットワーク構築や現地コミュニティへの参加がカギになります。
- 夏季シーズン（5〜9月）に向けて、観光業や短期雇用が増加する傾向があります。
- LinkedIn、Glassdoor、MojPosao（クロアチア最大の求人サイト）などを定期的にチェックし、応募のタイミングを逃さないようにしましょう。
クロアチアでの仕事の探し方
クロアチアで働くには、自分のスキルや語学力、ビザの種類に応じて適切なルートで求人情報を収集することが重要です。特に外国人としての就職活動では、「求人の見つけやすさ」「信頼性」「サポート体制」がカギになります。
ここでは、クロアチアで一般的に活用されている3つの代表的な仕事探しの方法をご紹介します。
求人サイトの活用
クロアチアでも、求人情報の多くはオンラインの求人ポータルで公開されています。職種・勤務地・言語要件などで検索できるため、渡航前の事前調査にも有効です。
代表的な求人サイト：
| サイト名 | 特徴 |
|---|---|
| MojPosao.hr | クロアチア最大の求人ポータル。業種・エリア別に豊富な求人が掲載 |
| Posao.hr | 幅広い職種に対応。英語ページあり。 |
| グローバル企業やスタートアップ求人も多く、英語圏向けのポジションも多数 | |
| Jooble Croatia / Indeed.hr | 多言語対応で検索しやすい。短期・パートタイムも充実 |
注意点：多くの求人情報はクロアチア語で書かれているため、読解サポートツール（Google翻訳など）の活用が有効です。
転職エージェントの利用
クロアチア現地またはヨーロッパ全域を対象とする日系・外資系の転職エージェントを利用するのも一つの手段です。クロアチアに限らず、スロベニア、オーストリア、ドイツなどを含む広域ネットワークで求人を紹介してくれる場合もあります。
- 英文履歴書（CV）の作成サポート
- 面接対策や労働条件の確認
- 就労ビザ・住居の初期アドバイス などの支援も可能です。
ただし、登録者のバックグラウンドやタイミングによって紹介される求人の数には差が出るため、エージェント一本に絞らず、他の方法と併用するのが現実的です。
ネットワークや紹介経由での就職
クロアチアでは、特にスタートアップや中小規模の企業、日系レストランや個人経営のビジネスでは、非公開の求人（hidden job market）が人づてに広まることも多くあります。
以下のような方法で情報収集をするのが効果的です：
- Facebookグループ（例：「日本人 クロアチア」「Zagreb Jobs」など）への参加
- 在住者向けLINEグループやDiscordコミュニティ
- 現地のイベント・交流会（Meetup・Coworking Spaceなど）での人脈形成
このようなルートは、語学レベルやビザ状況に理解のある職場と出会えるチャンスにもつながります。
まとめ：複数の手段を併用するのがカギ
クロアチアでの仕事探しでは、「求人サイトだけ」や「知人の紹介だけ」といった一つの方法に頼るよりも、複数のルートを組み合わせて動くのが成功のポイントです。
オンラインでの情報収集 ＋ 現地での人脈形成を両立させることで、自分に合った働き方・職場が見つかる確率が高まります。
フリーランス・リモートで働く場合（クロアチア編）
クロアチアは近年、デジタルノマドやフリーランスにとって注目度の高い国として存在感を増しています。
比較的取得しやすい滞在許可、欧州内での立地の良さ、低コストな生活環境、そしてリモートワークに適した通信インフラが揃っており、IT系・クリエイティブ系を中心に移住者が増加中です。
デジタルノマド滞在許可について
クロアチアでは2021年より、海外の企業に雇用されている／業務委託を受けているリモートワーカー向けに、特別な滞在許可（Digital Nomad Residence Permit）が導入されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | EU域外の国籍を持ち、クロアチア以外の法人／個人と契約しているリモートワーカー・フリーランサー |
| 就労可否 | クロアチア国内の雇用主との契約は不可（あくまで“居住のみ”） |
| 滞在期間 | 最大1年（延長不可。ただし再申請は可） |
| 収入要件 | 月額最低€2,540以上、または年間€30,000相当以上の安定収入証明 |
| 必要書類 | 雇用契約書またはクライアント契約書、銀行明細、住居証明、健康保険証明 など |
| 税務扱い | 一般に「非居住者」とみなされるため、クロアチアでの所得税は免除。ただし居住日数・活動内容により例外あり |
オンライン申請・在日クロアチア大使館からの事前申請のいずれかが可能で、比較的スムーズに手続きが進みます。
詳細情報は内務省（MUP）または大使館のサイトで随時確認を。
【公式情報リンク】
クロアチア内務省（英語）: https://mup.gov.hr
個人事業主（Obrt）としての活動
クロアチア国内でのフリーランス活動（現地企業と契約するなど）を希望する場合は、「Obrt」と呼ばれる個人事業主登録が必要です。
開業に必要な手続き：
- OIB（クロアチア納税者番号）の取得
- 起業登録（CRAまたは市役所管轄）
- 所定の銀行口座開設
- 税務署・社会保険への登録（所得税・年金・健康保険の支払い）
税制と義務：
- 年間売上が€40,000以下であれば簡易課税制度（paušalni obrt）が適用されることが多い
- 月額定額で社会保険料（€200〜300相当）が発生
- VAT登録は条件により義務付けられる場合あり
- 会計処理は比較的簡素ながら、地元の会計士との契約が一般的
リモートワークの実例と注意点
現在、日本の企業と契約しつつ、クロアチアを生活拠点として活動する日本人も増えつつあります。
ザグレブやスプリトなど、英語が通じる都市部ではコワーキングスペースや短期賃貸物件も充実しています。
注意点：
- 時差：日本との時差は-8時間（夏時間中は-7時間）。オンライン会議の調整に注意。
- 通信環境：都市部は高速Wi-Fi完備。HUB385（ザグレブ）やCOIN（ザダル）など人気のコワーキング拠点も多数。
- 税務リスク：滞在日数が長くなり実質的な居住者とみなされると、世界所得への課税対象になる可能性も。
→ 二重課税回避のため、日本との租税条約や滞在日数を要確認。
まとめ
クロアチアは「EU外のリモートワーカーが最長1年暮らせる国」として制度が整備されており、ビザの柔軟性・生活コスト・自然環境・働きやすさのバランスが非常に良好です。
- 長期滞在を見据えるならObrt（個人事業主）登録＋ビザ切替
- 一時的な生活体験ならデジタルノマドビザ
と目的に応じて制度を使い分けるのがおすすめです。
フリーランス・リモートワーク希望者には、ビザ／税務／会計の専門サポートを事前に確保することが、ストレスなくクロアチア生活を始める第一歩となります。
給与・物価・生活費のリアル（クロアチア編）
クロアチアの平均給与と最低賃金
クロアチアの法定最低賃金（2024年時点）は、総支給で約€840／月、手取りで約€670前後です。これはEU内でも中間〜やや低めの水準に位置します。
一方、クロアチア全体の平均月収（手取り）は€1,000〜€1,200前後ですが、業種や勤務地によって大きく異なります。
- IT・エンジニア系：€1,500〜€2,500
- 観光・接客業：€700〜€900（最低賃金に近い）
- 外資系企業・製薬・金融など：€1,800〜€2,500以上もあり
クロアチアでは、「年功序列」よりも「職種とスキル」によって給与差が出やすいのが特徴です。
都市別の生活コスト
クロアチアもまた、都市ごとに家賃・物価の差が大きく、住むエリアによって生活費は大きく変わります。
ザグレブ（首都）
- 家賃：中心部の1LDKで約€800〜€1,200
- 外食費：ローカルレストランで1食€8〜€15
- 単身生活費：月€1,400〜€2,000が目安
首都であり、行政・ビジネス・教育の中心地。物価も全国的に最も高く、外国人居住者や駐在員向けの物件は家賃高騰の傾向があります。
スプリト・ドゥブロヴニク（観光都市）
- 家賃：観光シーズンは変動が大きく、1LDKで€900〜€1,300
- 外食や日用品は首都と同程度、もしくはやや高め
- リゾートエリアのため、季節変動・短期賃貸中心の物件も多い
長期滞在には、オフシーズンの契約や郊外エリアの検討がコストを抑えるポイントです。
地方都市（リエカ・オシエク・ザダルなど）
- 家賃：€500〜€800で快適な物件が多い
- 食費・光熱費も比較的低く、月€1,000〜€1,400で生活可能
- 落ち着いた生活環境を求めるリモートワーカーや研究者に人気
地方都市では、外国人向けの求人は少なめですが、生活コストを抑えたい方には最適な選択肢です。
クロアチア生活費の特徴
- 光熱費が高め：特に冬季（11〜3月）の電気・暖房代は€100〜200/月を超えることも。集合住宅でも断熱性能が低い物件があるため注意。
- 自炊が経済的：地元の市場やスーパーで新鮮な食材が安く手に入り、月の食費は€200〜€300前後に抑えることも可能。
- 家賃対策にルームシェア：特にザグレブでは学生・若者を中心にルームシェアが一般的。1人部屋＋共用キッチンの形で€400〜€600程度。
結論：都市選びとライフスタイルで生活費は大きく変わる
クロアチアでは、どこに住むか・どんな生活スタイルを選ぶかで、生活コストは大きく異なります。
収入がポルトガルや西欧に比べて高くなくても、工夫次第で十分に余裕のある暮らしが実現可能です。
・移住前には、家賃相場・食費・公共料金・交通費などの内訳を事前に把握しておくことが重要です。
・現地視察や短期滞在（1〜3ヶ月）で生活感を確認してから本格移住を決めるのもおすすめです。
現地で働くメリット・デメリット（クロアチア編）
クロアチアでの就労には、日本とは異なる価値観・制度・職場環境が多く存在します。ここでは、実際に働く際に感じやすいメリットとデメリットを整理し、移住後の働き方やライフスタイルをイメージする参考にしてください。
メリット
- ワークライフバランスを重視する文化
生活や家族を大切にする価値観が根付いており、残業は少なめ。就業時間が厳密に管理されている職場が多く、休日に仕事を持ち込むこともほとんどありません。 - 公的医療・社会保障制度が整っている
就労により取得できるOIB（納税番号）とHZZO（健康保険番号）を通じて、公立病院での医療を受けることが可能。一定条件を満たせば、失業手当・育児休暇・年金制度なども利用できます。 - 自然・気候・生活コストのバランスが良い
アドリア海沿岸の温暖な気候、美しい自然、西欧に比べて安価な物価と家賃。都市部でも過密感が少なく、ストレスの少ない生活が送れます。 - 年次有給休暇と休暇文化が根付いている
年間20営業日以上の有給休暇が法定で保証。夏休みや年末年始の長期休暇も一般的で、休暇を取ることが社会的に当然とされているため、心身ともにリフレッシュしやすい労働環境です。
デメリット
- ビザ・許可申請が煩雑で時間がかかる
就労・滞在許可（Work and Stay Permit）の取得には、複数の書類（OIB、住居証明、雇用契約など）が必要。申請はクロアチア語が中心で、予約や手続きに時間がかかるため、事前準備が重要です。 - 雇用契約やキャリアパスが不透明
有期雇用（Ugovor na određeno）が一般的で、昇進や長期的なスキルアップの機会が少ない場合も。給与水準も西欧に比べて低く、現地採用では収入面で妥協が必要になるケースがあります。 - クロアチア語の壁が依然として大きい
観光地では英語が通じるものの、行政手続き、医療、地元企業との契約など、重要な場面ではクロアチア語の理解が必須。生活の安定やトラブル防止のためにも、語学習得は中長期的な課題となります。
まとめ｜「自分に合った働き方」を見つけるのが鍵
クロアチアでの就労は、「働きすぎない」価値観に基づくライフスタイルを実現できる反面、
語学や制度の壁、給与水準の低さなど、日本とは異なる課題もあります。
自分のキャリア志向・語学力・望む生活スタイルに照らし合わせて、現地就職・フリーランス・リモート勤務など柔軟な選択肢を検討することが、満足度の高い移住につながります。
クロアチアで働くために今からできる準備
クロアチアでの就労を目指すなら、渡航前からの準備がスムーズな就職・移住のカギとなります。言語や手続き、履歴書の整備など、先に動いておくことで、現地での負担や不安を大きく軽減できます。
クロアチア語の基礎学習やオンラインレッスンの活用
- クロアチア語は就職・生活双方で必要になる場面が多く、A1〜A2レベルの基礎力を事前に身につけておくと安心です。
- Duolingoやitalki、語学カフェ系サービスを使ったオンラインレッスンも効果的。
- 「こんにちは」「ありがとうございます」などの基本表現だけでも、現地での印象が良くなります。
求人サイトや転職エージェントへの登録・情報収集
- 渡航前に求人市場を把握することで、どの都市・業界が自分に合っているかが見えてきます。
- 主な求人サイト：
- MojPosao.hr（クロアチア最大の求人ポータル）
- LinkedIn（外資・スタートアップ求人多数）
- Posao.hr（地元企業向け求人）
日系エージェントや欧州全域を扱う転職サービスへの登録もおすすめです。
OIB（納税者番号）や社会保険番号の制度理解
- クロアチアで働くには、OIB（個人識別番号）とHZZO（健康保険番号）が必要です。
- 一部の手続きは現地到着後となりますが、制度や取得方法を事前に理解しておくとスムーズ。
- 就労許可申請（Work and Stay Permit）と同時進行となるケースが多いため、必要書類のチェックリストを作っておくのが有効です。
海外送金・オンラインバンクの準備（Wise・Revolut等）
- 給与の受け取りや日本からの資金移動には、マルチカレンシー対応のオンライン銀行が便利です。
- Wise、Revolut、Payoneerなどはクロアチアでも広く使われており、低手数料で両替・送金が可能。
- 現地銀行口座を開設するまでの「つなぎ」としても重宝します。
履歴書（CV）やLinkedInプロフィールの整備（英文・クロアチア式）
- クロアチアでは英文CVが一般的ですが、一部企業ではクロアチア語CVを求められることも。
- 欧州標準フォーマットのEuropass CVを用意しておくと、多くの求人でそのまま提出可能です。
- LinkedInのプロフィールも充実させておくことで、ヘッドハンターから声がかかる可能性もあります。
体験談・ブログ・SNSの活用
- クロアチアで実際に働いている日本人のブログやX（Twitter）・YouTubeなどをチェックすると、現地特有の事情（書類対応・文化の違いなど）を事前に把握できます。
- 「日本人 クロアチア 就職」「クロアチア フリーランス」などのキーワードで情報収集するのが効果的です。
まとめ：事前準備が現地生活の「不安」を半減させる
クロアチアでの就労を目指すなら、以下の3つが特に重要です。
- 語学力の準備（最低限のクロアチア語＋英語）
- 求人市場の理解と応募書類の整備
- 手続きの制度理解と送金・履歴書の事前対応
自分に合った働き方（現地採用／リモート／フリーランス）を見据えて、今から少しずつ動き出すことが、クロアチア移住・就職成功への第一歩です。
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