スペインビザ完全ガイド｜種類・申請手続き・必要書類まとめ

スペインは、その豊かな歴史、活気ある文化、美しい景観で知られ、世界中から多くの人々が訪れる国です。2023年には8,500万人以上の観光客がスペインを訪れ、世界有数の人気渡航先となりました。

スペインに旅行、留学、就労、または長期滞在を考えている場合、ビザの要件を理解しておくことが重要です。本記事では、スペインのビザの種類、申請方法、必要書類などについて詳しく解説します。

スペインのビザが必要なケースとは？

スペインはシェンゲン協定加盟国であり、多くの国の市民は 180日間のうち最大90日間、ビザなしで滞在できます。ただし、90日を超える滞在 や 就労を目的とする場合 は、ビザまたは滞在許可が必要になります。

ビザ不要のケース（短期滞在）

• 観光・ビジネス・親族訪問（最大90日）：EU・EEA（欧州経済領域）・スイスを除く多くの国の市民は、短期滞在ビザなしで訪問可能。

ビザが必要なケース

• 90日以上の滞在（長期ビザ）
• スペインでの就労・起業・自営業
• 学生ビザ（スペインの大学・語学学校に通う場合）
• 家族滞在ビザ（スペイン居住者の家族）

スペインの主なビザの種類

スペインには、滞在目的や期間に応じて様々なビザがあります。以下は代表的な長期ビザの種類です。

スペインビザの必要書類

ビザの種類によって提出書類は異なりますが、共通して必要な書類は以下の通りです。

一般的な必要書類

1. ビザ申請書（スペイン大使館・領事館の公式サイトからダウンロード）
2. 有効なパスポート（滞在期間+3か月以上の有効期限、未使用のページが2ページ以上必要）
3. 証明写真（規定サイズ・背景白の最新写真）
4. 滞在期間をカバーする医療保険（最低補償額€30,000の海外旅行保険）
5. 宿泊証明（ホテル予約・賃貸契約書・ホストからの招待状）
6. 経済証明（資金証明）（銀行残高証明・給与明細など）
7. 滞在目的に応じた追加書類
   • 就労ビザ：雇用契約書
   • 学生ビザ：入学許可書
   • 家族滞在ビザ：家族関係証明書
   • 起業ビザ：ビジネスプラン

提出書類はスペイン語での翻訳が必要な場合があるため、事前に確認しましょう！

スペインの永住権（Permanent Residency）取得方法

長期間スペインに滞在し、一定の条件を満たすと 永住権（Residencia Permanente） の申請が可能です。

申請条件

• スペインに5年以上連続居住
• 安定した収入（経済的自立）
• スペインの社会保障制度への加入
• 犯罪歴がないこと

申請プロセス

1. 必要書類を準備（パスポート、居住証明、健康診断書など）
2. 警察または移民局で申請（EX-17フォーム提出）
3. 指紋登録（現地の警察署で）
4. 永住カードを受け取る（申請後約1か月）

申請費用：€80

スペイン国籍取得の方法（市民権）

スペイン国籍を取得するには、いくつかの方法があります。

 1. 帰化（Residency-based Naturalization）

• 10年以上スペインに合法的に居住
• スペイン語のA2レベル試験（DELE）合格
• スペイン文化・社会試験（CCSE）合格
• 犯罪歴がないこと

2. 結婚による市民権

• スペイン国籍の配偶者と結婚し、スペインに居住すること

3. 家系による市民権

• スペイン人の親・祖父母を持つ場合、簡易申請可能

まとめ

• スペインの短期滞在（90日以内）はビザ不要の国も多い
• 長期滞在は「ビザの種類」によって申請条件が異なる
• 投資家ビザ・デジタルノマドビザなど、多様なビザ制度あり
• 永住権や市民権を取得する方法も存在

→ 最新情報はスペイン大使館の公式サイトで必ず確認を！ 🚀