イギリス移住を検討する上で、「仕事をどうするか」は重要なテーマのひとつです。
ビザや労働許可、英語の必要性、職種ごとの就労事情など、事前に知っておくべき情報をまとめて解説します。
イギリスで働くための基本条件
イギリスで合法的に働くためには、就労可能なビザの種類や滞在許可の条件を正しく理解することが重要です。
特に日本国籍者を含む非EU圏の外国人にとっては、適切なビザ取得が前提となり、ビザの種類によって就労の可否が大きく異なります。
トラブルを避けるためにも、事前に制度や申請条件を確認し、自身の状況に合ったプランを立てましょう。
主なビザの種類と就労可否
ビザの種類 | 主な対象者 | 就労可否 | コメント |
---|---|---|---|
Skilled Worker ビザ | イギリス企業に雇用される人 | 可 | 指定職種・年収条件あり。スポンサー企業からの「CoS(雇用証明)」が必要。 |
Global Talent ビザ | 研究者・芸術家・IT人材などの高度人材 | 可 | 年収要件なし。認定機関による推薦が必要。 |
Graduate ビザ | 英国の大学を卒業した留学生 | 可(最大2年) | 卒業後の就労・就職活動用。スポンサー不要だが延長不可。 |
Student ビザ | 英国の大学・専門学校の留学生 | 条件付き可 | 学期中は週20時間まで、休暇中はフルタイム可。 |
Start-up / Innovator Founder ビザ | 英国で起業する人 | 可 | 認定機関(endorsing body)の推薦と革新的ビジネスプランが必要。 |
Youth Mobility Scheme(YMS) | 一部国籍の18〜30歳の若者 | 可(最大2年) | 日本国籍も対象(年間枠あり)。自由な就労が可能。 |
Spouse / Partner ビザ | 英国人・永住者の配偶者 | 可 | 配偶者ビザ保持者は就労に制限なし。 |
Standard Visitor ビザ | 短期観光・出張など | 就労不可 | 会議参加や商談は可能だが、現地での就労は禁止。 |
労働許可とスポンサー制度
イギリスでの就労には、原則として「就労可能なビザ」と、スポンサーライセンスを持つ雇用主(Sponsor Licence holder)からのCoS(Certificate of Sponsorship)が必要です。
特にSkilled Workerビザでは、以下の要件が求められます:
- 指定リストに載った職種であること(Shortage Occupation含む)
- 最低年収基準(例:$29,000〜以上)
- 英語力(CEFR B1レベル以上)
- スポンサー企業が正式な雇用主であること
一部のビザ(Graduateビザ、Global Talentなど)はスポンサー不要で申請可能ですが、要件や期限に注意が必要です。
英語力の必要性
イギリスでの就労には、ビザ申請時に求められる英語力と、実務や生活に必要な英語力の両方が関わってきます。
ビザ申請で必要な英語力の例
- Skilled Worker ビザ:B1レベル(IELTS 4.0相当)
- Global Talent ビザ:条件によっては免除も可
- 学生ビザ(Student):コース入学要件による
実務上の英語ニーズ
- 医療・教育・行政・営業など、英語での高い対人スキルが必要な職種
- 外資系・IT・金融では、ビジネス英語が前提になることも多い
- 日本語を活かせる職種(例:通訳、日系企業、観光業)は例外的に就労可能なケースもあり
英語に不安がある場合でも、現地語学学校やオンライン講座を利用して段階的にスキルアップすることができます。
関連リンクと申請情報
ビザごとの詳細条件や最新情報は、以下の公的機関で確認できます。
確認内容 | 公式サイトリンク |
---|---|
英国ビザ・移民局(UKVI) | https://www.gov.uk/browse/visas-immigration |
在日英国大使館 ビザ案内 | https://www.gov.uk/world/japan |
イギリスで見つかりやすい仕事の種類
イギリスでの就職事情は、都市ごとの産業構造や英語力、ビザ条件などによって大きく異なります。
ここでは、比較的外国人が就職しやすい分野や、日本人が従事していることの多い職種を紹介します。
現地採用の傾向や、求められるスキルの特徴を把握することで、自分に合った働き方が見えてきます。
現地採用で多い職種
イギリスでは、以下のような分野で外国人採用が多く、日本人にも比較的チャンスがあるとされています。
飲食・サービス業(レストラン、カフェなど)
ロンドンを中心に、日本食レストランやアジア系飲食店の求人が豊富です。
ホールスタッフには一定の英語力が求められるものの、キッチンスタッフであれば語学要件が比較的緩やかな場合もあります。
観光・ホスピタリティ業界
観光都市(ロンドン、エディンバラ、バースなど)では、ホテル業務や空港対応、ツアーオペレーターなどの職種があります。
英語が必須となりますが、日本人観光客対応として、日本語対応人材が重宝されるケースもあります。
多国籍企業のカスタマーサポート/BPO部門
ロンドンやマンチェスターには国際企業の本社や拠点が多く、カスタマーサポートやITヘルプデスクに日本語対応枠があります。
これらはフルリモート可・英語要件が緩めのポジションも一部存在し、就労ビザを提供している企業も見られます。
日本人に人気の職種
イギリス国内で、日本語力や日本文化の知識を活かせる職種には以下のようなものがあります。
日本語教師・家庭教師
語学学校やプライベートレッスン、オンライン指導などで日本語学習ニーズがあります。
特にロンドンや大学都市では継続的な需要があり、言語教育資格(例:420時間講座修了など)や経験があれば有利です。
日系企業の現地スタッフ・営業サポート
イギリスには約1,000社以上の日系企業があり、事務・営業・人事・通訳など幅広いポジションで日本人が働いています。
ビジネスレベルの英語力と日本語ネイティブであることが求められ、ビザスポンサーを出す企業も存在します。
翻訳・通訳・ツアーガイド業務
ビジネス会議、展示会、医療現場、教育現場での逐次・同時通訳や、資料・Web翻訳の仕事もあります。
案件の多くはフリーランス契約で、実務経験とネットワークが成功のカギとなります。
イギリスでの仕事の探し方
イギリスで働くには、自身のビザステータス・英語力・希望職種に応じた適切な方法で求人を探すことが重要です。
特に非EU出身者の場合、ビザスポンサーの可否が大きな分かれ目になるため、信頼性のある情報源を活用し、確実なステップで行動する必要があります。
ここでは、日本人がイギリスで仕事を探す際に役立つ主な方法を紹介します。
1. 求人サイトの活用
イギリスでは、求人情報の大半がオンラインで公開されており、在留前でも検索・応募が可能です。
ビザスポンサーの有無や、英語力の要件で絞り込めるサイトも増えており、職種別検索も有効です。
代表的な求人サイト(英語・多言語対応)
- GOV.UK “Find a job”(イギリス政府公式)
- Indeed UK
- LinkedIn(イギリス版求人検索)
- Glassdoor UK(企業レビュー付き)
- Otta(スタートアップ系に強い)
- Work in Tech UK(IT・エンジニア向け)
「visa sponsorship」「Japanese speaking」「remote UK based」などのキーワードで検索することで、条件に合った案件を探しやすくなります。
2. 転職エージェントの利用
イギリスでは、外資系や日系を含む転職エージェントが多く活動しており、現地採用を目指す場合に有力な手段のひとつです。
利用のメリット
- 職務経歴書の作成や面接対策の支援が受けられる
- スポンサー企業やビザ条件についてのアドバイスが得られる
- 英国の給与・雇用慣行に基づいた条件交渉を代行してもらえる
代表的なエージェント例
- JAC Recruitment UK(日本人に特化)
- RGF UK(アジア系に強い)
- Hays UK、Michael Page、Robert Walters(総合型)
- TOP CAREER Global(新卒〜若手層向け)
複数のエージェントに登録し、自分の経験・スキルとマッチする案件を探すのが効率的です。
3. 人脈や紹介を通じた就職
イギリスでは、特に中小企業や日系レストラン・現地スタートアップなどで、知人からの紹介やネットワーク経由の採用が多く見られます。
活用すべきネットワーク
- ロンドン日本人会、日本商工会議所(JCCI UK)
- Facebookの日本人向け就職グループ(例:London Job Info for Japanese)
- Meetupなどのネットワーキングイベント
- 現地に住む知人・元同僚からの紹介
ロンドンをはじめとした都市部では、「求人はWebよりも口コミが早い」と言われることもあり、特に飲食・教育・サービス分野では重要な情報源になります。
フリーランス・リモートで働く場合(イギリス版)
イギリスはフリーランスやリモートワーカーにとって、比較的自由度の高いビジネス環境が整っている国のひとつです。
特にロンドンを中心とする都市部では、多国籍なクライアント層や充実したインフラ、柔軟な起業制度が魅力となっており、クリエイターやIT技術者、コンサルタントなど専門職に適した環境が整っています。
フリーランス・自営業登録について
イギリスには「フリーランス専用のビザ」は存在しませんが、就労可能なビザを保持したうえで自営業(Self-employed)として登録することが可能です。
主な対象は以下の通りです。
- 英国籍・永住権保持者
- ビザに就労制限のない配偶者ビザ、Global Talentビザなどの保持者
- Start-up / Innovator Founderビザ保持者(一定条件下での起業可)
- Skilled Workerビザでは原則、雇用主以外の仕事は不可(副業制限あり)
自営業登録の手続き(Self-employed)
イギリスで合法的にフリーランスを行うには、以下の登録が必要です。
登録ステップ
- HMRC(歳入関税庁)に「Self-employed(自営業)」として登録
→ Self Assessment ページから申請 - UTR番号(納税者番号)の取得
- 年次の自己申告(Self Assessment Tax Return)の提出
- 年間売上が £90,000 を超える場合はVAT登録が義務(2025年現在)
補足:個人事業か会社設立かの選択肢
初期は個人事業(Sole Trader)で開始し、事業が拡大すれば「Limited Company」として法人化するケースも一般的です。
税制・社会保障制度
- 所得税(Income Tax):累進課税(£12,570までは非課税、以降は20~45%)
- 国民保険(National Insurance):Class 2 / Class 4の拠出が必要(年間£12,570超の収入が対象)
- VAT(付加価値税):課税事業者登録が必要な場合は四半期ごとに申告
帳簿管理や税務申告が必要なため、多くのフリーランスが会計士(Accountant)と契約して対応しています。英語対応はもちろん、日系の会計事務所もロンドンに複数存在します。
リモートワークの実例と注意点
イギリスから日本や他国の企業と契約し、完全リモートで働くケースも多数ありますが、以下の点に注意が必要です。
- 時差:日本とは冬季で-9時間、夏時間中は-8時間(GMT/BST)
- 通信環境:都市部では光回線や5G対応エリアが広がっており、在宅勤務やZoom会議にも支障なし。コワーキングスペースもロンドンを中心に充実。
- 課税義務:イギリスの税務居住者(UK tax resident)と見なされると、全世界所得に対して申告義務が発生(年間183日以上滞在が目安)
なお、日本との日英租税条約により、二重課税を避けるための手続き(外国税額控除など)が用意されています。
どの国で納税義務が発生するかは、居住実態や主要なクライアントの所在地により異なるため、専門家への事前相談が推奨されます。
まとめ
イギリスは、ビジネス環境・言語インフラ・国際性の点で、フリーランスやリモートワーカーにとって大きな可能性を秘めた国です。
- 柔軟な事業登録制度(Self-employed、Limited Company)
- 英語での手続きが標準化されており、IT・金融・クリエイティブ職種に強み
- 移民・外国人フリーランスに対する制度的理解も進んでいる
- 生活コストは高めだが、国際的キャリア展開を重視する人に適した拠点
特にロンドンでは多国籍なネットワークと専門的な支援機関が整っており、グローバルな働き方を目指す人にとって理想的な場所のひとつです。
給与のリアル|イギリス版
イギリスの最低賃金と平均給与
イギリスの法定最低賃金(National Minimum Wage/National Living Wage)は、2025年4月時点で時給£11.44(23歳以上)に設定されています。
フルタイム勤務(週37.5〜40時間)で計算すると、月額約£1,850〜£2,000(税引前)が最低ラインの目安です。
ただし、これは「Gross(総支給額)」であり、所得税や国民保険(National Insurance)などが差し引かれた手取り(Net pay)は、概ね £1,500前後となります(独身・扶養なしの場合)。
平均月収の目安(業種・地域別)
イギリス全体の平均年収は約£35,000〜£38,000(Gross)、月収ベースでは約**£2,900〜£3,200**です。
ただし、ロンドンと地方都市では給与水準に大きな差があり、業種によるばらつきも顕著です。
業種 | 平均月収(Gross) | 備考 |
---|---|---|
IT・エンジニア | £3,800〜£5,500 | ロンドンではさらに高水準。リモート案件も多数。 |
製造業・技術職 | £2,800〜£3,500 | 地方での需要も安定。 |
医療(看護師・理学療法士など) | £2,600〜£3,200 | NHS勤務は給与バンド制で決定。 |
飲食・サービス業 | £1,900〜£2,300 | 最低賃金レベルが多く、チップ制は主流でない。 |
事務職・カスタマーサポート | £2,200〜£3,000 | 外資系企業では日本語対応枠あり。 |
ロンドン・サウスイースト>地方都市・北部という傾向があり、特にロンドンでは生活費の高さに応じて給与も上乗せされることが一般的です。
新卒・未経験者の給与イメージ
- 新卒・インターン・YMSの場合:£22,000〜£26,000/年(月給換算:£1,800〜£2,200 Gross)
- フリーランスや契約ベース:時給£15〜£40程度(職種・スキルによる)
手取り給与の計算例(参考)
条件 | 月給(Gross) | 手取り(Net) |
---|---|---|
年収£30,000(独身・扶養なし) | £2,500 | 約£2,000 |
年収£42,000 | £3,500 | 約£2,700 |
年収£54,000 | £4,500 | 約£3,350 |
※イギリスでは、所得税・国民保険料・年金拠出(職場によって自動加入)が差し引かれます。
雇用主が給与から源泉徴収(PAYE制度)を行うため、基本的に手続きは簡単ですが、自営業者は自己申告が必要です。
給与水準と生活費のバランス
イギリスは「中〜高水準の給与 × 高めの生活費」という構造です。
- ロンドン:住宅費が高く、家賃が給与の40〜60%を占めることも。家賃補助なしでは可処分所得が限られる傾向。
- 地方都市(マンチェスター、エディンバラ、リーズなど):生活コストを抑えつつ、安定収入を得やすい。
- 公共交通費・光熱費・Council Taxなども、エリアによって大きく異なります。
まとめ|「年収」より「実際に使える手取り」で判断を
イギリスでの就職や転職を考える際は、Gross(総支給)ではなく、Net(手取り)ベースで生活設計を立てることが重要です。
特に以下の点をチェックしましょう:
- 都市ごとの家賃水準と物価差
- 税率と社会保険料(NI)の負担割合
- 自由に使える可処分所得(disposable income)の実感値
給与が高く見えても、生活費とのバランスが取れなければ移住後の満足度は低くなりがちです。
手取りベースで「どれだけ余裕があるか」を基準に、現地就職や移住を計画するのが現実的です。
現地で働くメリット・デメリット(イギリス編)
イギリスでの就労には、日本とは異なる制度や職場文化が多数存在します。
ここでは、実際に現地で働く際に感じやすいメリットとデメリットを整理し、移住後のライフスタイル選びの参考としてご活用ください。
メリット
柔軟な働き方・多様なワークスタイル
イギリスではフルタイムに加えて、パートタイム・ハイブリッド勤務・完全リモート勤務などの柔軟な働き方が広く認知され、職場選択の自由度が高いのが特徴です。
コロナ禍以降は「出社日数ゼロ」の契約も一般化し、生活に合わせた働き方がしやすくなっています。
労働時間の管理と残業の少なさ
週あたりの労働時間は最大48時間(法定上限)とされ、これを超える契約には書面での合意が必要です。
多くの企業では週37〜40時間程度が基本で、残業が少ない=評価が低いという文化はなく、成果重視の評価制度が主流です。
有給休暇の取得が当たり前
法定で年間28日間(祝日含む)の有給休暇が付与されており、夏やクリスマス時期には2〜3週間の連続休暇を取る人も一般的です。
「休暇を遠慮なく取ることは、むしろ推奨される」という職場文化が根づいています。
英語での就労経験がキャリアに直結
イギリスでの就業経験は、他国の外資企業・国際機関でも高く評価されます。
特に日系企業や欧州でのキャリア構築において、「英語で働いた実績」は大きなアドバンテージとなります。
デメリット
ビザ制度とスポンサーの壁
イギリスで働くには就労可能なビザ(例:Skilled Worker)が必要であり、ビザスポンサー(Sponsor Licence)を持つ企業に限られるため、求人の選択肢が限られます。
スポンサー申請には雇用側のコスト・手続き負担が伴うため、即戦力かつ英語堪能な人材に絞られる傾向もあります。
物価・家賃の高さ
特にロンドンでは家賃が高騰しており、給与の40〜60%が住居費に消えるケースもあります。
交通費や光熱費も割高で、地方都市に比べて可処分所得が圧迫されやすい点は注意が必要です。
職種によっては即戦力が前提
多くの企業で「トレーニング前提の採用」よりも「即戦力・経験者重視」の傾向が強く、新卒や異業種転職にはやや厳しい環境です。
日系企業以外では、マネージャー経験や専門資格が求められるケースも珍しくありません。
日本語人材に限られたポジションも多い
カスタマーサポートや翻訳・通訳など、日本語ネイティブを求める求人は存在する一方、昇進や異動の幅が限定的なケースもあり、長期的キャリアの観点では選択肢が狭くなる可能性があります。
まとめ|「働きやすさ」と「生活の安定性」のバランスを意識
イギリスでの就労は、柔軟な勤務体系・英語環境・国際的な評価など多くのメリットがある一方で、
ビザ要件・生活コスト・キャリア展開の難易度といった現実的なハードルも存在します。
自分のライフスタイルやキャリア志向に合った「働き方のバランス」を意識しながら、
就労ビザの取得可否・勤務地の生活費水準・職種の将来性などを総合的に見て判断することが、イギリス就労成功への第一歩となります。
イギリスで働くために今からできる準備
イギリスでの就労を目指すなら、渡航前の準備がその後のキャリアと生活の質を大きく左右します。
語学、就職活動、制度理解など、日本にいながら取り組めることは意外と多くあります。
ここでは、イギリス就労に向けた最重要の準備項目を厳選して紹介します。
英語力の強化(B1〜B2レベル目安)
イギリスでの就労には、日常会話+業務に必要な英語力(B1以上)が求められます。
渡航前から実践的なリスニング・スピーキングを強化しておくことで、現地での適応が格段にスムーズになります。
おすすめの学習ツール
- オンライン英会話(Cambly、DMM英会話、italkiなど)
- シャドーイング/TEDやBBCでのディクテーション
- 英語面接対策講座(動画教材や海外就職特化型コーチング)
求人サイト・転職エージェントへの登録
現地の求人動向やビザスポンサー企業の傾向をつかむために、渡航前から求人情報に触れておくことが有効です。
英語または日本語での応募が可能な求人プラットフォームを活用しましょう。
主要サイト
- LinkedIn(UK版)
- Indeed UK / Glassdoor UK
- GOV.UK “Find a job”(政府公式求人ポータル)
- 日系向けエージェント(JAC Recruitment UK、Pasona Europe UK、RGF UK)
キーワード検索例:「visa sponsorship」「Japanese speaker」「remote UK based」
就労ビザ制度・雇用形態の理解
イギリスでは、Skilled Workerビザをはじめとする就労ビザに明確な要件があります。
スポンサー企業の選定、必要年収、対象職種などを事前に把握しておくことで、現実的な就職戦略が立てやすくなります。
学ぶべきポイント
- ビザスポンサーリスト掲載企業の確認(UKVI公式リスト)
- 就労可能なビザの種類と要件(Skilled Worker / Global Talent / Graduate等)
- 雇用形態(正社員=Permanent、契約社員=Fixed Term、Tempなど)
海外送金・マルチ通貨アプリの準備
現地での生活初期は銀行口座開設に時間がかかる場合があるため、WiseやRevolutなどのマルチ通貨アプリを準備しておくと安心です。
給与受け取りや家賃送金、日本からの生活費管理にも活用できます。
おすすめサービス
- Wise(旧TransferWise):為替レートに強み
- Revolut:英国内での支払い・送金に便利。カード発行も可能

英文CV・LinkedInの整備
イギリスでは、簡潔で論理的な英文CV(1〜2ページ)が標準です。
日本式の履歴書とは異なるため、職歴・成果・スキルを強調した内容で作成しておくと応募時に役立ちます。
準備のポイント
- Resume形式:箇条書きで読みやすく、成果ベースで記載
- LinkedInは英語で記載し、職種・業界に応じたキーワードも含める
- ポートフォリオ(デザイナー・エンジニア等)は英語での準備が必須
実体験・コミュニティ情報の収集
イギリス就労経験者の体験談には、現地でのリアルな課題・成功事例・申請手続きのヒントが多数あります。
参考になる情報源
- note(イギリス移住・就職体験記)
- X(旧Twitter)で「#イギリス就職」「#UK移住」などのタグ検索
- 在英日本人会・現地のLINEグループやFacebookコミュニティ
- YouTubeやPodcastでの移住Vlog・現地生活レポート
事前準備をどれだけ丁寧に行えるかが、イギリス就労の成否を分ける大きな要素になります。
語学・キャリア・ビザ制度をバランスよく押さえ、自分に合った「現実的なルート」を早めに見つけておくことが、成功への第一歩です。
体験談・ブログの活用
実際にイギリスで働いている日本人の体験談やブログは、制度だけでは見えない“リアルな現地感”を知る手がかりになります。文化の違いや書類手続きの工夫など、参考になる事例が多いため、SNSやブログも積極的にチェックしましょう。
まとめ
イギリスで働くためには、語学力、キャリア準備、手続き理解の3点が大きなカギです。現地での求人獲得やビザ更新の際にも役立つため、渡航前からの情報収集と準備が非常に重要です。
自分に合った働き方(正社員・フリーランス・リモートなど)を見据えつつ、できることから着実に進めていきましょう。


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